映画のような人生を

邦名：『マグノリア』
監督：ポール・トーマス・アンダーソン
出演：ジェレミー・ブラックマン、トム・クルーズ、他
1999年アメリカ公開

実はずっとほしくてようやく購入した作品です。

評判は賛否両論ですが、
最後まで根気強く見て、人物関係をつないでいくと…、

すごいラストシーンが待っているんですよ!!

と、このラストシーン自体が物議をかもす原因にもなっていますが。
あとは映画自体が約3時間あるのです、コレ。
それであきらめてしまう人が続出、とちゅうで面白くないと思ってしまうのでしょうね。

しかしテーマとなっているのは「偶然」、「必然」といったことなんです。

一人の人間がこの世に生まれて、

さまざまな境遇の中で生きていて、

そんな状況でも、ひょんなことで人生が良くも悪くも転がってしまう…。

そんなところを描いているので、
どうしても無駄を必要としてしまうのだと思います。
すっかりそういうところを削除ししまって、
スタイリッシュにまとめ上げれば確かにもっと評価はされたと思います。

がしかし、あの退廃的なけだるいテンポがラストシーンへ向けての序曲であるとも思います。
（と思っていたいというのが本音なんですが）

『ユージュアル・サスペクツ』のようなキレもないですし、
『シャロウ・グレイヴ』のようなきらめきもないのかもしれませんが、

個人的にあのラストシーンだけは一生忘れることができません。